はすみ歯科クリニック 歯科衛生士の隈井です。
今日は、インプラントの必要性についてお伝えしたいと思います。
人目につかない奥歯、インプラントは必要か
前歯を喪失すると人と話をしたり、笑ったときに見えてしまい気になるという方は多いです。
奥歯はどうでしょう。見た目にはわかりづらい奥歯を失ってしまったときに、見えないから、他の歯で噛めるからといった理由から積極的な治療を望まないと仰る方もいらっしゃいます。
特にインプラント治療は高額になるので、そこまでの金額を出して治療をするメリットがあるの?と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
しかし奥歯は全身に大きな影響が出る部分なのです。
奥歯の噛み合わせと身体のこと
奥歯を喪失してしまっても、その失った歯が1本であれば日常生活で困るといった事はないかもしれません。
実際に抜けてしまってもその後の治療をせず抜けたままにされる方もいらっしゃいます。
しかし歯は1本抜けると、前後の歯が倒れたり、かみ合っていた歯が延びてきてしまい、噛み合わせのバランスが崩れてしまいます。
そうなると残っている歯に負担がかかり、他の歯もダメになってしまうのです。
噛み合わせのバランスの影響は全身にも現われます。
普段から頭痛や肩こりなどに悩まされている方は多いのではないでしょうか。
日頃の疲れからくるものと思われがちですが、もしかしたら噛み合わせが原因かもしれません。歯の喪失により噛み合わせのバランスが崩れると歯だけではなく、頭痛や肩こり、腰痛など全身的な症状も出てくるのです。
奥歯でしっかり噛めることの良さ
奥歯でしっかり噛めると、全身のバランスが良くなり、さまざまな良いことがあります。
- 脳内の血流が良くなる
- 全身の筋肉の緊張がほぐれやすくなる
- 免疫力がアップする
- アルツハイマー予防
- ホルモンバランスが良くなり、健康・美容増進される
- 姿勢が正しくなる
- 唾液がよく出るようになりむし歯になりにくくなる
正しい噛み合わせで噛めることで得られる一生のメリットは大きいのです。
インプラントのメリット・注意点
歯を失ってしまったとき、噛めるように人工の歯を入れていく方法としてインプラントの他にもブリッジや入れ歯といった方法があります。
これらの治療法も噛み合わせを良くする方法の一つですが、共に支えになる歯に大きな負担をかけることになります。
その点インプラントは周囲の歯を支えにせず独立した治療が可能な為、健康な歯に負担をかけずに治療ができるのです。
噛み心地に関しても、歯があったころのような確かな噛み心地を実現できます。
また固い物を噛みたい! 美味しく食事を楽しみたい! などの希望を叶え、充実した食生活を取り戻す事ができます。
しかし、インプラントは全身の疾患があったり、顎の骨の状態によっては治療が行えない場合があります。
また、インプラントを維持する為には十分な管理が必要になるため、ご自宅でのケア、歯科医院でのチェックを必ず受ける必要があります。
監修 歯科医師 蓮見卓真