
こんにちは。はすみ歯科クリニック歯科衛生士の追立です。
歯医者に行くとき「痛いのは嫌だな」「治療が怖いな」と感じる方は多いのではないでしょうか。
虫歯や歯周病の治療、親知らずの抜歯、インプラント手術など、歯科治療にはどうしても痛みや不安がつきまといます。そんなとき、患者さんの安心と安全を支えているのが「歯科麻酔」です。そして安全で安心できる治療を支えるために、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士という資格があります。
《臨床歯科麻酔認定歯科衛生士とは?》
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士とは『臨床現場において、歯科衛生士による麻酔を導入するために必要な知識と技術を提供し安心して麻酔に取り組める環境を整備することを目的に制定された認定制度』です。
スキルアップのため、先日歯科衛生士3名でJDA主催の「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」の認定講習、認定試験を受講してきました。
歯科衛生士が麻酔を行うためには
①歯科医師の指示のもとで行っていること
② 十分な知識と技能、経験があること。
③ 患者の不利益になっていないこと
「日本歯科医学振興機構 歯科関連法令より引用」
それらの条件が満たされていれば歯科衛生士が歯科診療の補助の範囲内で麻酔を行うことが可能であるといった内容も学ばせて頂きました。
この講習では局所麻酔の基礎知識や種類、歯科治療時の偶発症とその対応法などを学び、実習では局所麻酔や心肺蘇生を行いました。
普段院長や先輩衛生士の方々が麻酔を行っているところを診療中見ていましたが、いざ自分自身がマネキンでの実技練習を行ったところ、局所麻酔の打ち方などの手技がとても繊細な動作だと気付き、改めて責任を感じました。


《心肺蘇生法(CPR/BSL)のトレーニング》
もう一つ欠かせないのが心肺蘇生法(CPR/BLS)です。麻酔下での治療中に、万が一患者さんの呼吸や心臓が止まってしまったら、すぐに適切な対応を取らなければなりません。
実習では、人形を使って胸骨圧迫やAEDの操作を繰り返し練習しました。最初はリズムがうまく取れず「こんなに大変なんだ」と驚きましたが、回数を重ねるうちに少しずつ体に覚え込ませることができました。
*AEDや心肺蘇生法については、こちらのブログ【歯科衛生士 麻酔セミナー】をご覧ください。
【AED使用例】

セミナーでは最後に筆記試験がありますが3名全員認定試験に無事合格することが出来ました!
今後は患者さんに安全に麻酔を行えるよう、院長指導のもと現在スタッフ同士で相互練習を行っています。
歯科衛生士が麻酔を行う際は、歯科医師の指示のもと行います。
ご不明点などありましたら、お気軽にお尋ねください。

