こんにちは。はすみ歯科クリニック歯科衛生士の追立です。
朝晩の冷え込みが増しており、もうすぐ暦の上では冬がやってきます。
寒くなると甘いものが恋しくなるこの季節。
保護者の方の中には「子供に甘いものをあまり与えていないのに、すぐ虫歯になる」といった経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は『虫歯の原因や予防』についてお話します。
≪虫歯になる原因≫
・歯の質
・糖分
・細菌(主にミュータンス菌)
この3つの要素が重なり、時間の経過と共にむし歯発生につながります。
また、特に気を付けておく必要があるのが、糖の摂取頻度・回数です。
少量でもお口の中に糖質が留まる時間が長ければ長い程、虫歯のリスクは高くなります。
飴やソフトキャンディなど長時間かけて食べるお菓子、だらだら食べ、おやつの時間が決まっていない 等の他に、のどが渇いたときにお茶やお水ではなくジュースやスポーツドリンクを飲む習慣がある方は虫歯になるリスクが、より高くなります。
≪子供が虫歯になりやすい理由≫
・歯を正しく磨けていない
・家族から虫歯菌がうつる
・ダラダラ食べをしている(おやつなど食べる時間が長い)
・永久歯に比べ、乳歯のエナメル質は薄く柔らかい
などが考えられます。
お子さんだけだとプラーク(歯垢)を完全に落としきることは難しいため、大人が仕上げ磨きを行いましょう!
仕上げ磨き卒業の目安は、永久歯が全て生え揃う10から12歳です。
また乳歯はエナメル質が薄く柔らかいため虫歯になりやすく進行が早いことから、永久歯に比べリスクが高くなります。
*家族からの虫歯菌感染、虫歯になりやすい時期については こちら
≪影響≫
子供の虫歯を治療せず放置してしまうと、このような悪影響があります。
・噛み合わせが悪くなる
・歯並びが悪くなる
・顎の発達に影響が出る
・偏食が多くなる
・永久歯が虫歯になりやすくなる
子供のうちは顎が成長・発達している段階で、将来的な噛み合わせが決まる大事な時期です。
そこで虫歯を放置してしまうと、虫歯の歯をかばうような噛み癖などがつく他に、虫歯が進行している場合は最悪抜歯になる可能性もあり、そうすると歯にスペースが出来てしまうため、周囲の歯がスペースを埋めるように寄ってきてしまいます。
これらのことから結果的に永久歯の歯並び・噛み合わせ・顎の成長バランス等に悪影響を及ぼす恐れがあります。
他にも虫歯があると硬いもの・しみやすい特定の食べものを避けるようになってしまい、偏った物しか食べないようになると、免疫力の低下など全身の健康に影響を及ぼします。
また乳歯を治療せず放置して、虫歯が神経まで進行してしまった場合、乳歯の下で発育中の永久歯の形成に問題を生じ、エナメル質形成不全などの弱い歯が萌出してくる可能性があります。
「乳歯は生え替わるから」と虫歯は放置せず、しっかり治療を行いましょう!
≪予防≫
子供の虫歯予防には、これらの方法が効果的です。
・間食を含め、栄養バランスのいい食事を心がける
・歯医者で定期検診を受ける
・フッ素を塗ってもらう
*フッ素については こちら
・歯の萌出に応じたシーラント
また虫歯の原因に口呼吸も関係するため、鼻呼吸も大切になります!
*お口ポカンについては こちら
子供の虫歯予防には、ご自宅でのホームケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを共に行っていく事が、とても重要になります。
乳歯は永久歯に比べ、虫歯の進行も早いため、気付いた時には重症化している場合もあります。
ご自宅での正しい歯磨き・仕上げ磨き、バランスのいい食事や、ダラダラ食べダラダラ飲みをさせない習慣作り。
歯医者での定期検診、シーラントやフッ素塗布などの予防処置。
これらを取り組んでいく事が、子供の虫歯予防のカギとなります。
当院では定期検診や予防処置の他に、小児矯正も行っておりますので、何か気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
*子供の矯正については こちら