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三田小学校での歯科健診に行ってきました

こんにちは。はすみ歯科クリニック院長の蓮見卓真です。
先日、校医を務めさせていただいている三田小学校へ、歯科健診に行ってまいりました。今回は、6年生・4年生・2年生の皆さんを対象に、健診を実施しました。



当日は、養護の先生が機材の準備から生徒さんたちの整列、児童の名前の確認に至るまで、さまざまな面でご協力くださいました。また、各学年の担任の先生方も、子どもたちの誘導や声かけなど、終始サポートしてくださり、おかげさまでとてもスムーズに健診を行うことができました。この場を借りて、改めて心より御礼申し上げます。

健診では、むし歯の有無だけでなく、歯並びや噛み合わせ、歯肉の健康状態なども丁寧にチェックしました。小学生の時期は、乳歯から永久歯へと生え変わる大切な時期。特に2年生は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」と呼ばれる時期で、生え替わりの進み具合や歯の位置に注意が必要です。

4年生は、永久歯が徐々にそろい始める頃。生えたての永久歯は溝が深く、むし歯になりやすいため、念入りなケアが必要です。仕上げ磨きを卒業し始める時期でもありますが、あと少しご家族のサポートがあると、より安心して成長を見守ることができます。

6年生になると、ほぼすべての歯が永久歯に生え変わっており、歯肉の健康や噛み合わせにもより注意が必要です。歯ぐきの状態や奥歯のかみ合わせ、磨き残しの有無などを重点的に確認しました。

全体を通じて感じたのは、どの学年の児童もとても明るく礼儀正しく、そして歯の健康状態も概ね良好だったことです。日頃の保護者の皆さまや学校の先生方のご指導の賜物だと感じました。

ただ一方で、歯ぐきに炎症や出血のサインが見られるお子さんも一部いらっしゃいました。これは、歯と歯ぐきの境目に磨き残しがある可能性が高いです。日々のブラッシングでは、歯の表面だけでなく、歯ぐきとの境目まで優しく磨くことがとても大切です。ぜひご家庭でも、もう一度磨き方を見直していただければと思います。

また、健診を通して改めて実感したのは、「歯の健康は、体の健康につながる」ということです。よく噛んで食べられることは、栄養の吸収や集中力、成長発育にも良い影響を与えます。歯のケアは毎日の積み重ねですが、その積み重ねが将来の健康を守ることにもつながっていきます。


学校健診は、普段気づきにくい口腔内の変化にいち早く気づくための大切な機会です。健診結果のお知らせを受け取られた保護者の皆さまには、必要に応じて早めに歯科医院での受診をおすすめいたします。小さな変化のうちに対応することが、将来的な大きなトラブルを防ぐ鍵になります。

これからも、地域の皆さまの歯と健康を守るお手伝いができるよう努めてまいります。

三田小学校の皆さん、養護の先生方、そして担任の先生方、今回も温かいご協力を本当にありがとうございました!


監修 歯科医師 蓮見卓真