学校歯科健診
先日当院近所にある三田小学校に歯科健診に行ってきました。
みんな静かに整列して大きなお口を開けて見せてくれました。先生方ご協力ありがとうございました。
最近の動向として、虫歯の子供は少なくおうちでのプラークコントロールを日々頑張っているのがうかがえました。代わりに歯が重なってしまう歯並びの子供が増えていると思いました。矯正治療は自費の治療となりますが、この時期は成長に合わせた治療の効果が見込めます。無呼吸症候群が昨今話題に上がりますが、実は歯並びは呼吸とも密接に関係しています。是非一度歯並びについて話を聞いてみてください。
～健診と検診について～
今回小学校で行ったものは健診という漢字を使いますが、歯科医院では検診という字を使います。
学校歯科健診では、スクリーニング（ふるいわけ）によって、目で見て分かる範囲の問題を見つけ出して歯科医院の受診をすすめたり保健指導をしたりします。
学校歯科健診では主に次のような事をチェックしています。
① 虫歯の有無
② 歯茎の炎症や歯の汚れ
③ 歯並びや嚙み合わせの異常
④ 生え変わり時期の乳歯
歯科医院の検診では、検査や治療だけでなく、「予防」を目的にしています。
歯科医院では、専用の器具で歯石を除去した後、表面をツルツルに磨き上げることによって汚れがつきにくい状態にします。
さらにクリーニング後にはフッ素を塗布します。
フッ素には歯の表面を強化することにより、虫歯ができにくくする効果があります。
歯の生え始めの時期はフッ素の取り込み量が大きいため特に効果的です。
歯科検診の重要性～健康な笑顔の秘訣～
- 定期的な歯科検診は予防につながります: 定期的な歯科検診は、虫歯や歯周病などの歯の問題を早期に発見し、早めの治療を行うことができます。虫歯や歯周病は初期段階では症状がほとんど出ず、気付かないうちに進行してしまうことがあります。しかし、定期的な歯科検診によって歯医者さんが問題を見つけ出し、適切な治療を行うことができます。早期発見と治療は、将来的な歯のトラブルを防ぐために非常に重要です。
- 歯科検診は口腔健康の維持に役立つ: 歯科検診は、歯のプロフェッショナルによる専門的なクリーニングや歯垢の除去など、口腔健康の維持に役立ちます。歯石や歯垢は普段の歯磨きでは完全に取り除くことが難しく、徐々に歯の表面に付着してしまいます。しかし、定期的な歯科検診によって歯科医師や歯科衛生士が歯をクリーニングし、歯垢や歯石を除去することで、口腔内の清潔さを保つことができます。
- 歯科検診は全身の健康にも関係する: 歯の健康は全身の健康と密接な関係があります。歯周病などの口腔内の炎症は、心臓病や糖尿病、呼吸器疾患など他の様々な病気との関連が指摘されています。定期的な歯科検診によって口腔内の炎症や感染を早期に発見し、適切な治療を行うことで、全身の健康を維持することができます。
監修 歯科医師 蓮見卓真