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インプラント治療の症例

インプラント治療の症例①
患者さん:68歳 女性
主訴:前歯がかけた

前歯がかけたことがきっかけで来院された患者さんです。
固いものが好きで、くるみやスルメなどをよく食べるそうです。旦那さんが大好きで「今日もお父さんと畑をやってきたのよ」とうれしそうに話を聞かせてくれます。
お孫さんに「おばあちゃん、歯がかけてるよ」と言われ苦手な歯医者に行こうと思ったそうです。

前歯が欠けてしまった原因を探るためにも、全体的なレントゲン写真を撮らせてもらいました。
解りづらいかと思いますが、奥歯がありません。
前歯でくるみ等を噛んでいたため、パリパリと欠けてしまったのです。
前歯はかみ切るのが仕事で、噛み砕くのは奥歯の仕事です。
奥歯がちゃんと機能しないと前歯がダメになってきます。

前歯を治したいという患者さんの要望をかなえる方法として、欠けた部分を詰め物で補うことで審美面を回復することは容易にできます。
ですが、詰め物をした後にくるみを食べたらどうなるでしょう。答えは簡単です。また欠けてしまいます。


奥歯を左右ともかめるようにすることで、前歯は守られます。

奥歯の作り方にはいろいろな方法がありますので、十分な説明をさせて頂きます。
インプラント治療は保険外になりますので、治療費が高額になってしまいます。それだけがインプラント治療の欠点になりますが、一生このままトラブルなく噛めたとしたら高いでしょうか?
笑顔でおいしく食事がとれることは心が豊かになります。


前歯だけでなく全体的な治療をした結果、前よりもしっかりかめ、畑仕事も力がだせるようになった。そしてお孫さんと笑えることがうれしいと教えて頂けました。
また、苦手だった歯医者も、思ったより痛くないのねと言って頂けました。これからはこの噛める状態を維持するためメインテナンスをしていくことを理解して頂け、今は3~4か月に一度、畑のこと、旦那さんのこと、お孫さんのことなどを話しながら、普段とれない汚れ(バイオフィルム)を落としたり、噛み合わせを調整させてもらったりしています。


インプラント治療の症例②

患者さん:53歳 男性
主訴:左下の歯が具合悪い

患者さんの左下はレントゲンで見ると右下の歯がある所になります。
左側ばかりで噛んでいるため、根っこの周りが黒く映っています。
噛むたびに違和感があり、うまく噛めないことを主訴に来院されました。

右下に歯がないため、左ばかりで噛んでいると仰っていました。
これで左下の歯がなくなると今度は前歯でしか噛めなくなるため、上記の患者さんのように前歯がダメになってきてしまいます。

患者さんはインプラント治療を希望され、時間や費用はかかりましたが、自分の歯のように噛めると喜んで頂けました。
奥歯にはセラミックの被せ物を入れました。
きれいになって咬みやすくなったと、とても喜んでいただきました。
現在でも特に問題なく使っていただいています。
定期検診にて、咬み合わせのチェックとおそうじを行っています。