こんにちは。歯科衛生士の佐藤です。まだまだ暑い日が続いていますね!
みなさんは歯科で麻酔を行ったことはありますか?
おそらくほとんどの方が歯科医師に麻酔をしてもらったと思います。
ですが、実は歯科医師だけでなく歯科衛生士も麻酔が出来るんです!
そこで今回、歯科衛生士としてのスキルを更に磨くために麻酔注射に関するセミナーに参加してきました!
重要なのが5つの条件が揃って初めて歯科衛生士が麻酔を出来ます。
1対応可能な患者の範囲が明確にされていること
2,対応可能な病態の変化が明確にされていること
3,指示を受ける歯科衛生士が理解しうる程度の指示内容が示されていること
4,歯科衛生士がその指示に対する医行為を行い得る具体的能力を有していること
5,対応可能な範囲を逸脱した時に、早急に歯科医師に連絡し、新たな指示が受けられる体制が整えられていること
(日本歯科医学振興機構 歯科関連法令から引用)
この5つの条件を含む麻酔についての法令に関することも学んできました。
セミナーでは麻酔の基本的な理論から始まり緊急時の心肺蘇生方法や実技練習など様々なことを学びました。
局所麻酔の主成分や、それぞれの薬剤がどのように作用して痛みを抑えるのか、また適応症や禁忌、副作用を理解することで、麻酔の選択や使用方法など知識を深めることができました。
セミナーの中で印象的だったのは実技練習です。
普段、院長が麻酔をしているのを毎日見ていますが、自分が実際に打つと思うとこんなにも緊張するものなのだなと責任を感じました。
なるべく痛みの少ない麻酔を心がけ、みなさんが安心出来るような患者様に寄り添った対応をしていきたいと思います。
また、緊急時に行う心肺蘇生法についても学んだのでご紹介します
《心肺蘇生について》
心肺蘇生法とは心停止や呼吸停止が発生した場合に命を救うために行われる緊急処置です。歯科医院にて治療中に急な呼吸停止、心停止を起こす可能性は0ではありません。特に高齢者や心疾患のある方はそのリスクが高まります。
胸部圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸を行います。胸部圧迫は心臓が停止した場合に血液の循環を維持するために行われ、人工呼吸は呼吸が停止した際に肺に酸素を送るために行います。またAEDは心室細動などの心臓の異常なリズムを治療するために行います。緊急時、以下の手順で行いましょう。
これは歯科以外でも活用できるので参考にしてみてください
セミナーでは最後に筆記試験があるのですが、無事に全員合格をすることが出来ました!
今後、相互実習を行い患者様に痛みの少ない麻酔が出来る様にしていきたいと思います!