マイクロスコープとは?
当院では治療の精度を上げるためにマイクロスコープを導入しました。このマイクロスコープは肉眼の3倍~30倍程度にまで拡大した視野下で治療することができます。現在、日本におけるマイクロスコープの普及率は10%程度と言われています(2019年時点)。まだ一般化されている治療ではありませんが、より良い治療を患者様に提供するためには必須と考え、導入することにしました。マイクロスコープを活用した治療についてご紹介します。
根管治療
マイクロスコープによる拡大視野下であれば、暗く狭い歯の根の観察を明るくした上で拡大ができます。根管内(歯の神経が入っている管)を詳細に観察することができ、感染部位の見落としを減らすことができ、また、予後に影響する破折があるかどうかの細かなチェックが可能となります。従来のレントゲンを参考にしながら、経験を頼りにする治療と比べて、治療の成功率は飛躍的に上がります。
被せ物・詰め物
被せ物や詰め物は肉眼では確認できないほどの小さなズレなどからむし歯菌が入り込んでしまうと、むし歯が再発してしまいますが(二次カリエス)、マイクロスコープを活用することで、その微細なズレを起こさず、適合よく治療することが可能となります。その結果、むし歯の再発を抑えることができます。
歯周治療
歯周病は成人の8割はかかっていると言われる病気です。現在、歯を失う最大の原因となっています。この歯周病の原因となるのがバイオフィルムです。マイクロスコープを使用することで、このバイオフィルムに器具を的確に当てて除去することができ、かつ、肉眼では見えなかった感染源を見つけて除去できるようになります。
インプラント
歯を失ってしまった場合、チタン製の人工の歯を植え付けるインプラントという治療が最良の治療になります。ただ、インプラント手術は高い技術力を要する治療となりますし、インプラント体を植え付ける位置や歯周の位置を正確にコントロールする必要があります。マイクロスコープなら、これらの細かい操作を容易にし、精度の高いインプラント治療を提供することに貢献します。
最後に
当院では、患者様のお口の状況にあわせてマイクルスコープを活用した治療を行っています。通ってい頂く患者様に最良の治療を提供するためにこれからも良い治療を取り入れていきます。